このようなお子さんのお悩み・気になる症状はございませんか?
- 吸い付きが浅い
- 乳首が痛い、歯茎で乳首を噛む
- ミルクを飲んでいる途中で疲れて寝てしまう
- 歯磨きがしづらい
- 舌先がハート型になっている
- 体重が増えない
- すきっ歯
- 舌足らずで特に「さ行」「た行」「ら行」などの発音がうまくいかない
上唇小帯
「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」とは、上唇の真ん中部分を上にめくると見える、粘膜と歯茎をつなぐ「スジ」のことです。赤ちゃんの多くは、このスジが上の前歯に割り込んで入っています。
乳幼児検診で「上唇小帯が長い・太い」と指摘され、心配になる方もいらっしゃいますが、ご安心ください。
この上唇小帯は成長とともに、歯茎の上の方へ移動して縮小していきます。
しかし中には、成長しても上唇小帯が移動せず、太いままになっている子もいらっしゃいます。そうなると、上唇小帯が邪魔になるため前歯がすきっ歯になってしまい、歯並びの悪化や虫歯のリスクが高くなります。その場合は、上唇小帯の切除が必要です。
また、お子さんが歯磨きを嫌がっている場合は、この上唇小帯が原因になっている可能性があります。ご家庭でも、お子さんのお口の様子を見てあげてください。
上唇小帯の治療
局所麻酔を行い、レーザーで小帯に切り目を入れて切除を行います。
抜糸は切除から1週間ほど経過してから行います。術後から2〜3日の期間は、縫合糸がチクチクして痛みます。
術後もしばらくの間は経過観察を行いますが、すきっ歯がなかなか治らない時には、矯正装置を使用し、前歯の矯正を行います。
舌小帯
舌小帯(ぜっしょうたい)とは、口を開けて喉の方向へ舌を丸めると見える、舌の真ん中にあるスジのことです。舌の動きをコントロールする役割を持ち、この小帯が生まれつき短いことを「舌小帯短縮症」または「舌癒着症」と呼びます。 舌小帯短縮症になると、舌小帯が短いと舌の運動がうまくできなくなり、授乳や発音、咀嚼に支障をきたしたり、舌突出癖になったりします。
舌小帯の治療
手術は身体への負担が大きいため、4~5歳までのお子さんには発音や舌の機能トレーニングを受けていただき、経過観察します。4~5歳以降でも「舌が上に上げられない」「舌先が上顎の切歯まで届かない」「下顎の切歯よりも舌を前に出せない」などの症状がありましたら、発音や構音において支障をきたす恐れがあるため、手術が必要になる可能性があります。
当院では局所麻酔を打った後に、レーザーで切除を行います。術後は、出血や麻酔薬に対するアナフィラキシー(アレルギー反応)などがみられないと歯科医師が判断した後に、帰宅していただけます。また、舌の機能トレーニングは術前術後でも、継続する必要があります。
全身麻酔が必要と判断した場合は、連携先の病院へご紹介します。