虫歯や歯の磨き残しには気にしていても、歯茎のケアまではなかなか気が回らないのでは?と思います。
歯茎のトラブルといえば「歯周病」を思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれませんが、腫れやできもの、変色などのトラブルは子供でも起こり得ます。
子供の歯茎が腫れる原因は?
子供の歯茎の腫れが起こる原因は、以下の通りです。
歯磨きが上手にできていない
歯を磨く時に力が入りすぎて、歯茎を傷つけてしまうことがあります。また、歯茎に傷があると細菌に感染しやすくなり、歯肉炎を招きます。歯肉炎になると腫れや痛み・出血などが起こり、治療せずにいると歯周病に移行したり、歯茎が下がってしまったりするリスクがあります。
歯茎・神経の細菌感染
虫歯で「被せ物」をしたところに細菌が入ることで、感染してしまうケースもあります。
特に神経を抜いた場合は痛みが起きないため、自覚するのが遅くなってしまいがちです。できるだけ仕上げ磨きを行ったタイミングで、歯茎が腫れていないか確認してあげましょう。
ストレス・体調不良などによる細菌感染
ストレスや体調不良・栄養不足・睡眠不足などで抵抗力や免疫力が落ちると、細菌に感染しやすくなり、歯茎が腫れることがあります。特に新学期や転校などは生活環境が大きく変わるため、ストレスが溜まりやすくなります。
子供の歯茎が腫れているかも?と思ったら、当院までご相談ください。
子供でも歯肉炎になるの!?子供の歯肉炎の種類
不潔性歯肉炎
歯垢が溜まることで起きる歯肉炎です。特に子供は歯磨きの力加減がうまくできないため、歯茎を傷つけて傷を作りやすい傾向があります。その傷が原因で、歯肉炎になるケースもあります。
「適切な力加減でブラッシングすること」が重要です。
萌出性歯肉炎
永久歯が生えかけている時の、歯磨き不足が原因で起こる歯肉炎です。
永久歯が完全に生えていない時は歯磨きが難しくなるため、汚れが残りやすくなります。特に奥歯の汚れは磨き残しやすいため、気を付けましょう。
思春期性歯肉炎
思春期に起こるホルモン分泌の変化によって起こる歯肉炎です。
特に女性ホルモンの影響によって起こるケースが多いため、女の子の発症者がほとんどです。
対処法は「ホルモンバランスを整えること」「歯磨きを適切に行うこと」です。食事や生活習慣を改善して整えることが大切です。
若年性歯周炎
幼い頃にできた歯肉炎を放置することで発症する歯周炎です。
発症すると、一気に進行する傾向があります。